【昔話】21歳女子一人旅。バッグパッカーをやった話。

  更新:2015/01/08

bagpacker

photo by Phiseksit

FLAT 23の住人Ayaka(@LadyBBA2014)です。
今日は昔の話を一つ・・・。ちょっと懐かしみつつ、書いてみたいと思います。

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なんでも良いから自信が欲しかったあの頃

20歳の時に初めてイギリスに研修旅行に行ってからと言うもの、すっかり海外生活に心奪われてしまった私。その次の年にアルバイトで貯めた貯金で1ヶ月間ヨーロッパを巡る一人旅をすることにした。もちろん親は反対。そりゃそうだ。こんな小娘が一人で行くと言うのだから。それでも私は一人で行きたかった。若さってそういうもんなんだよ。怖いけど、それを乗り越えたら何か大きな自信になるんじゃないかって・・・。毎日電話することを約束して私は旅に出た。

パリでの話

この旅で気をつけていたこと、

1.貴重品は全て腹巻に 
2.暗くなったらユースホステルに帰る
3.男に着いて行かない

これだ。

超ビビりの私は1~3をしっかり守っていた。しかしパリに着いた途端、男子がワラワラと声をかけてくるではないか!!何これ!
あー、やっぱりフランスって愛の国なのねと思った。

しかし、ビビりの私は適当な理由をつけて男子たちのお茶の誘いを断ったのだけど、みんなとても爽やか。

「いい旅を!お嬢さん!」

とか言っちゃったりするの!なにこれー。ちょっとないわー、日本でこれ。

もしかして、そんなに悪い人っていないんじゃない?次に声をかけられたらお茶くらいならいいかな・・・

それが間違いだった。

自ら 「怖がらないで」 という男

また声をかけられた。オジサンだった。(あの頃の私からしたら・・・なのでおそらく30代)

しばらく立ち話をしたのだけど、そのオジサンしきりに「怖がらないで」と言ってくる。自分で言うってもうその時点でどうかと思うんだけど、オジサンは必死だ。

「僕は病院で働いてる」と言い、IDカードまで見せて、俺は怪しくないぞの猛アピール。

そんなことはどうでも良かったが、とにかく一人旅は孤独なので誰かと話がしたかった。そのオジサンの弟だかがやってるパブが近くにあるから行こうと誘われ、言われるがままに着いて行った。

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明らかに常連から嫌われているそのオジサン

オジサンが連れて行ってくれたのはこじんまりとした常連で賑わうパブ。入った瞬間、お客全員「帰れ」と言わんばかりの雰囲気に・・・「え?何この人・・・」

一先ず私たちはパブの端っこの席に座った。オジサンのアプローチは続く。このオジサンはアホだったのか、日本が貧しい国だと思っていたらしく、私を金で何とかしようという魂胆が丸見えだった。話せば話すほど気持ち悪くなる一方。でもオジサンは続ける。

オヤジ:I love youって日本語で何ていうの?

私:アイシテルヨだよ。(気のない返事)

オヤジ:I・see・tell・you。

なんだか英語みたいだねとかなんとか言って手を握ってくる。キモイ。しつこく私が泊まってるところも聞いてくるし、そろそろヤバイなと思った。

隙を見計らって、パブの常連客と話すが、みんな英語が通じない。だが、みんなの表情と口ぶりから「アイツだけはやめておけ」と言われているのが容易に分かった。

そこで、英語が話せないけど読めるというおじいさんに、「私はあの男が気持ち悪いから、お店を出たいんだ」とこっそりと紙に書いて手渡した。彼の計らいで常連客の一人の女性がユースホステルまで送っていってくれることになった。

こっそり店を出たが・・・

そしてその女性と一緒に店を出た。彼女は本当にいい人で、彼女が撮ったというアフリカの写真を見せてくれて、色々と説明してくれた。言葉がちゃんと通じないのにとても居心地の良い空気。この人と友達になれたらいいなーと思って歩いていたら・・・

アヤカー!アヤカー!

さっきのおじさんが血相を変えて走ってくる。

彼女がフランス語で「行きなさい!」と言ってくれて(多分そうだと思う)、私はダッシュで走った。気持ち悪いにもほどがあった。

もう誰も信じられねぇ

私が後ろを振り返りながら深刻な表情で走ってる姿を見て、心配そうな顔で超イケメンの王子様みたいなパリジャンが

「お嬢さん、どうしたの?」と声をかけてきた。

事情を説明すると、「じゃあ僕が送っていくよ」と言う。

さっきのオジサンのせいで、すっかり本来のビビリ症が再発した私は、その素敵な申し出もすっぱり断って再び駆け出した。なんとも惜しいことをしたものだ。

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コメント一覧

  1. […] わゆる音ログ化) あやかさん、勝手に読んじゃってごめんょm(__)m 【昔話】21歳女子一人旅。バッグパッカーをやった話。 ♬音ログ【昔話】21歳女子一人旅。バッグパッカーをやった話。 […]

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