【イギリスで出産・入院】英語の勉強を本気でやらないと!!と思った話。
photo credit: super-structure via photopin cc
どもー、みなさん、お疲れ様です。
FLAT 23の住人Ayaka(@LadyBBA2014)です。
書くかどうかしばらく悩んだネタなんですが、背中を押してくださるツイートが。
@LadyBBA2014 Ayakaさんなら、読者のために一肌脱いでくださる気が…(笑) まぁお互いブログネタは無理しない範囲で(^^)
記事を読んで、アラフォーで英語を始めた私ならではの英語学習記事を書きたいな〜と刺激をいただきました(o’∀’o)b
感謝☆
— nasu (@100nasu) 2014, 11月 3
日本じゃ絶対に体験しないであろうことがありましたので、これからイギリスで出産される方のためにも私の経験が参考になれば・・・と思い、書かせて頂きます。
ただ、不快なところがあると思うので、それが嫌な方はご注意下さい。
想像すると痛いと思います。
それがOK牧場の方はどうぞスクロールしてくださいw
スポンサードリンク
iPhoneアプリ開発、英語学習など幅広く活動されているnasuさんのブログはこちらです(・ω<)☆ nasuさんのアプリはオシャレ女子要チェックですよ♪
24時間かけて無事出産
[午前6時]
陣痛が始まって、24時間後に出産・・・怒涛でした。
安堵と疲労で放心状態だった時、ナースが
「ちゃんとお手洗い行ってね」
さらっとそう言うと病室から出て行きました。
その時の私はぼんやりそれを聞いて「OK」と生返事。
それがその後大変なことになるとは知らずに・・・
入院決定
※ここからちょっと微妙なシーンが出てきますので、大丈夫な方だけどうぞ。
[午後12時]
産後は個室から大部屋へ移動。
ミッドワイフ(助産師)が回診のためにやってきました。
私のお腹をぎゅーーっと押してきます。何度も。
それがめちゃくちゃい痛い!!
私が痛がってると、ミッドワイフは「!!!!!」と驚いて、
「あなた今日トイレに行った?」
と聞いてきました。
そう言えば、産んでから一回も行ってない・・・と伝えると、血相を変えて、すぐにカテーテルで導尿。
なんと2リットルも尿が溜まったままだったようなのです・・・ええええ!!!
入院決定!( ̄人 ̄)合掌チーン!!
Ayakaメモ
イギリスの病院(NHS)ってね、無料なんで問題なければ基本即日、長くても1泊で退院です。でも全然快適ではないので、入院するくらいなら、家の方が絶対いい・・・即日退院の方がむしろありがたいくらいですw
関連リンク
入院中はカテーテルとバッグ生活
ナースが色々私の状況を説明してくれたのですが、6割くらいしか分からない。
私の膀胱に何かが起きてるのは分かる、だけど、どうして私がカテーテルをしばらく付けなければいけないのかが分からない。
辛いことをどうしてもやらないといけない時、その理由を納得した上でやりますよね。
苦い薬も、病気を治すためだ!と思って飲む。
それが、理由が分からず苦痛を強いられると、恐怖なんです。
どうしてこんなことしなきゃいけないの??なんで??って。
しかも産後だったので、いつもより精神的に不安定だから特にです。
夫は英語に関しては全然頼りにならないので、私が話を聞くしかならず、精神的にかなり追い詰められました。
とにかく悪いようにはならないだろうと、我慢して2日間の入院。
イギリスは母子同室なので、体が休まらない上に、久しぶりの慣れない授乳、そして溜まった尿バッグをトイレに定期的に流しに行く・・・それを2日間淡々と続けました。
この2日間が終われば、もう終わる・・・帰れる・・・それだけを希望に。
Ayakaメモ
日本で出産も入院もしたことがないので、どんなケアが受けられるか分からないんですが、イギリスの病院は基本自分でできることはやるっていう感じです。
日本では「カテーテル」と呼ばれているますが、英語ではcatheter[kǽθətər](キャセター)と発音します。「セ」のところはthの発音なので、上の歯と下の歯に舌を挟んで発音してね。
スポンサードリンク
退院、そして専門医と面談
やっと退院の許可が下りて、専門医と会うことになりました。
もうさすがに医学的な話は適当に聞くのは怖いので、通訳の人をつけてもらうようお願いしました。
イギリスの凄いところはこの通訳サービスが無料だということです。本当にありがたいシステムです。ありがとうイギリス!!
そして泌尿器科のS先生と話したんですが、かなり個人的な話をするのに身内でもない人を介するってかなり微妙。体の話ですから特に。あられもない姿を通訳の方に見られましたしw 女性だから良いと言えば良いんですが・・・。でもおかげで私がどうしてカテーテルが必要だったかわかりました。
人間の膀胱はだいたい500ml程度くらいしか尿を溜められないのにも関わらず、私は出産により筋肉の緊張で2リットルもの量を体内に溜めてしまっていたようなのです。それで、その膨らみすぎた膀胱を休めるためのカテーテルだった・・・とのこと。
分かれば納得です。
やっぱり理由が分からずやらなきゃいけないっていうのは本当に辛かったから。
あの、これ自分でやるんですか?
※ここからちょっと痛いシーンがでてきます、大丈夫な方だけどうぞ。
安心したのも束の間、S先生から今から検査をするから、トイレに行ってきてくれる?と言われ、トイレへ。
その後、自力で完全に排尿できたかどうか確認するから。
と言われ、すごく細いストローみたいなものを出してきました。
まぢか、まぢか、まぢか!!!!
また改めて導尿(早い話がストローを挿して尿を出す)をして、出てきた尿の量が基準値以下だったら、自力で排尿ができてるということらしいのです。
結果は「うーん、まだ自力では完全に出し切れてないようね」とS先生。
このキット渡しておくから、また家でやってくれる?
ええええええええええええええええええ!!自分でですか?!
でもS先生はすごいいい先生だった・・・「これ私の電話番号だから、何かあったらいつでも電話して」って。・゚・(ノД`)・゚・。 。゚
普通はこんなことやってくれないです。いい先生でした。産後って何かと精神的に参ってしまうから、そういうことにとても理解のあった先生だったと思います。
そして・・・挑戦・・・
先生からもらったその導尿キットを袋から出したらアータ!病院で使ってたやつより明らかに
太い!!
無理、こんなん、絶対無理!!アホー!!
すぐさまS先生に電話、私の必死の訴えに、
「分かったわ、じゃあ明日また病院に取りに来て」と。
(最初は頑張ってトライしてって言われたんですけど、無理無理!もうこっちは必死ですよw)
先生は土曜日のオフにも関わらず、そのキットを渡してくれるだけのために来てくれたんです。ホント嬉しかった。
こんなどうでもいいことって思うかもしれませんが、日本ではすんなり行くこともイギリスではすんなり行かないのでね・・・奇跡です。本当に。
その日は通訳さんはもちろんなしだったんですが、「あなた普通に英語できるじゃないの」ってS先生。
それはちょっと嬉しかったです。かなり英語では自信喪失してた時期だったから。
そして帰宅後、やりましたがな・・・無事セルフカテーテル終了・・・
基準値の結果は◎。
晴れてこのお悩みは解消されました・・・私の回復力はかなりのスピードだったらしく、先生も驚いていましたが、普通だと半年以上こういうことを続けなきゃいけない人もいるそうです・・・それは本当に可哀想。私はラッキーでした。体の不調を経験すると毎日普通にできることに心から感謝できますね。私の経験値を大幅アップさせた出来事でした。
あとがき
でね、もうこんなの嫌だ!!って思ったんです。こんな一大事の時に英語が分からないのが。
あと、産後に自宅訪問で赤ちゃんの健康チェックをしてくれるナースの態度があまりにも酷くて、それにも凹まされたし、英語がちゃんと話せないことが本当に悔しかった。これからこの国で子供を育てて行かなきゃいけないのに、私がこんなんだったら自分のことだけじゃなくて、子供のことも守れない・・・そう思ったの。
それから1年後、思い切って子供を預けてESOL(英語が母語でない人の英語クラス)に通って、資格を取得。
あの時の悔しさがバネになったな。文法とか単語とかっていうよりも、ディベートが私にとって勉強になった。
普段いかにぼーーっと生きてるかということを反省させられたし、色んな国の人々の価値観を知ることができた。
私が日本語教師になろうと思ったのも、多くの外国人が日本に興味を持ってくれてると実感できたから。
だからあの一件は本当に辛いことだったけど、ああなって逆に良かったかもしれない。随分タフになったと思う。
この記事へのコメントはこちら