【ロンドン生活】すごく落ち込んでた時に心が和んだ1枚のスケッチ
photo credit: dno1967b via photopin cc
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FLAT 23の住人Ayaka(@LadyBBA2014)です。
もう今となっては懐かしい思い出ですが、2人目出産後、育児疲れや英語のストレス、冬期鬱のトリプルパンチで、顔が欠けたアンパンマン並みに力が出なかった時期がありました。
ここが日本だったらなぁ・・・
英語が完璧だったらな・・・
ちょっと子供を見てくれる人がいたらな・・・
とか、無い物ねだりばっかり。
そんな時、こんな出来事がありました。
※登場人物の名前は仮名です。
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体操教室で
毎週水曜日は習い事の日。
まだ赤ちゃんの下の子をベビーカーに乗せて、体操教室に長男を通わせていました。
長男が体操している間、親たちは教室の外で待ってるんですが、その時間はたった30分なのに異常に長く感じるのです・・・それはお母さん同士の会話が全然分からなかったから。1対1なら相手も私に合わせて話してくれるけど、複数でわーーっとお喋りとなると、当然みんな早口になります。となるとネイティブでない私はすごーーーくアウェイな感じになっちゃうわけですよ。意味が分からなくても、みんなが笑ってるときに笑い、相槌を打ったりしてるだけで、すごく虚しい・・・分かるところもあるから、なんとか自分も話そうと思うんだけど、「さっきも言ったじゃん・・・」的な空気になるんじゃないだろうか・・・という変な心配ばかりが先行しすぎて、なかなか話の中に溶け込めず、いつしかそのグループで話すのに疲れたので、私と下の子は隅っこの方で座って待つようになりました。
いつも遅刻してくるおばあちゃんと孫
その教室には超ハイパーなキャサリンさんとその孫娘のリリーも通っていました。
キャサリンさんは歳の頃は60前くらいで、マウンテンバイクの後ろに孫を乗せて、いつも颯爽と現れるのです。だいたい遅刻だけどw
とてもお喋り好きな上に、いつもマシンガントークなんで、他のお母さんたちはキャサリンさんが現れると、蜘蛛の子を散らすがごとくいなくなる・・・w それくらい強烈なキャラだったんですが、私はキャサリンさんが好きでした。
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愛用はゼブラの筆ペン
私たちがぽつーんと待合室の片隅に座ってると、キャサリンさんがやってきて、聞いてもないのに、自分の息子が離婚して、嫁方に孫が行ってしまったんだけど、今でも嫁とは仲が良くて、こうやって私がリリーを体操教室に連れてきているのよ・・・ベラベラベラ・・・キャサリンさんの話は途切れないw それでも彼女と一緒に居るときはなんだか気持ちが和らいだのです。緊張しないし、上手く話さなきゃとか思わないし、居心地のいい空気を漂わせる人でした。
するといきなりキャサリンさん、カバンからスケッチブックを取り出して、私の膝に座る娘の顔をじーーと見つめながら、さらさらさらーーーっと絵を描き始めたのです。しかもゼブラの筆ペンでw
これ日本製ね。どこで買ったの?と聞くと、
インターネットで買ったのよ。こんなのこっちに売ってないからねー、すごく気に入ってるのよ。でも高いのよねぇ~
なんて言ってるうちに、あっという間に娘のスケッチが完成。
こんなに鼻がぶーちゃんじゃないわよね、ごめんねーー、なんて言いながら、スケッチブックからビリっと破って私にプレゼントしてくれました。
今なら打ち明けられそう
キャサリンさん、あの時私がすごく落ち込んでたの気づいてたのかな・・・その絵を貰った時、とても嬉しくて涙がこぼれそうだった。
絵を描き終わった後も、自分の別れた旦那さんの話とか、ジャーナリストやアーティストをやってた話とか、延々とマシンガントークは続いたんだけど、私はやっぱりキャサリンさんが好きだった。
今もマウンテンバイク乗って孫娘のお世話をしているんだろうか・・・今だったら彼女にあの時の気持ちが打ち明けられるのにな・・・そしてあなたの絵がどれだけ私をハッピーにしてくれたかってことも。今ならちゃんと伝えられそうよ。
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