ざっくりと分かる!投票は18日。スコットランドの独立問題。
photo credit: James.Stringer via photopin cc
FLAT 23の住人Ayaka(@LadyBBA2014)です。
とうとう今週の木曜日(18日)にスコットランドの独立が決まる住民投票が行われます。
スコットランドの独立問題についてまとめてみました。
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こんな痛烈な皮肉・・・イギリスらしい
「エコノミスト」誌といえば、国際事情と経済を中心に扱う硬派の刊行物として定評があるのはご承知の通りだろう。1843年創刊、ロンドンを拠点に毎週発行される同誌では様々な特集記事が掲載されるが、2012年4月14日号は発行されるや否や、大きな波紋を投げかけた。
「It’ll cost you – the price of Scottish independence」(スコットランド独立は、高くつく)というタイトルの下に、何の変哲もないスコットランドの地図が置かれている…と思いきや、「Scotland」はよく見ると「Skintland」と打ち換えられている。「skint」とは「文無し」のこと。つまり、独立後のスコットランドは「文無しの国」になるという、強烈なメッセージがこめられた特製地図だったのだ。
この「Skintland」以外にも、エディンバラが「Edinborrow」になり、ご丁寧にも「(編集部註…財政難に苦しむ)アテネと姉妹都市」と注釈が入れられているのをはじめ、グラスゴーは「Glasgone」、アバディーンは「Aberdown」、スコットランド北部のハイランド地方は「Highinterestlands」と置き換えられ、「落ち目になる」「下降線をたどる」「困窮する」といった、マイナスのイメージを連想させる名前にどこも『変形』させられている。
独立推進派 VS 独立反対派
独立したい大きな理由は経済問題
英国国教会対カトリックというような宗教的対立は、その背景には見られない。また、独立推進派は、エリザベス女王をそのまま元首として戴くことを主張しており、スチュワート朝復活を望んでいるわけでもない。
一番の理由は、経済上の不満の解消と見るのが妥当であるようだ
誰が投票できるか?
投票権は、スコットランド在住の16または17歳以上のスコットランド人およびイングランド人。(400万人)
イングランド在住のスコットランド人には投票権がない。
北海油田
推進派
独立することでアバディー沖にある北海油田の恩恵を大いに受けることができると試算。
反対派
北海油田の埋蔵量は推測でしかないので、それだけに頼ってこれからやっていくのは無謀との見解。
また独立したとしても、スコットランドは北海油田を独占できるわけではなく、埋蔵量の90%をとることになる見込み。
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通貨
推進派
独立推進派は英ポンドを使い続けると主張。
反対派
英政府を構成する保守党、自民党、野党労働党からも、通貨同盟を拒絶されている。
独立にかかる費用
推進派
約2億5000万ポンドと主張。
現実は・・・
新しい税制、社会福祉サービス、軍隊の創設、世界各国の大使館の新設など、初期費用は約25億ポンドと言う説もある。
EU加盟
EUに加盟するならば、現加盟国28カ国全ての承認が必要になる。
スペインではバスクやカタロニア地方の独立問題を抱えているので、スコットランドの加盟を認めるとすると、独立推進を助長する可能性があるので、EUに加盟できる可能性は極めて厳しい。
イギリスの必死の引き止め
キャメロン首相(保守党党首)、クレッグ副首相(自民党党首)、ミリバンド労働党党首の3人は10日、議会で毎週恒例の党首討論を取りやめてスコットランドに乗り込み、独立反対を訴えた。首相は中心都市エディンバラでのイベントで「この国が分裂するなら私の心は張り裂ける」と語った。
まとめ
ざっくりしすぎですが、ポイントだけ。
独立しても何にも良いことないと思うんですよ、スコットランドもイギリスも世界も。
これだけネガティブな意見が多くても、開票するまでは分からない・・・
13日に発行された「テレグラフ」の世論調査では、独立に賛成が54%、反対が46%と賛成派がリードとのこと・・・本当にどうなるんでしょうね。
出典&参考サイト:英国ニュースダイジェスト
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