英語圏で子育てしたからと言ってバイリンガルになるとは限らない話。日本語力をキープするにはどうするか。

  更新:2015/01/08

バイリンガル

photo by arztsamui

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夏休みもやっと後半戦・・・子供に宿題やらせるのに悪戦苦闘しているAyaka(@LadyBBA2014)です。

イギリスに暮らしてると日本で絶対に言われる「あるある」

子供さん、英語ペラペラなんでしょー?

誰もうちの子供たちに「日本語が上手ね」とは言わないのは、すでにそれは手に入れているものだと思っているから。日本に住んでいれば日本語ができることは当然のことかもしれませんが、海外では日本語は外国語です。「英語ができるようになったー!」と喜んでばかりいられないのが現実。現に日本語が浸食されて行ってるのは事実で、その証拠に子供の話し方が「ルー大柴」化が顕著になってきています。(私もそんな風になってることがあるので、このブログを書く時、ちょっと気にしながら書いてたりしますw)

今回は海外で暮らしながら子供の日本語力をどうつけていくか、子供が楽しく日本語を勉強できる方法など、実は日本語教師だったりする私が私なりの視点で書いてみたいと思います。対象年齢は小学校低学年くらいまでの子供を前提に書きますね。

ルールを作る

我が家のルールは家では日本語、学校では英語、日本語で話してきたら日本語で。と決めています。1日のほとんどの時間を現地校で過ごすうちの子供たちの英語力は親である私がびっくりするくらい上手になってきていますが、英語では知っていても日本語だと分からないことが結構でてきています。例えば時計の読み方とか。

子供「今何時?」

私「4時半」

子供「分からないから英語で言って!」

ここで英語で言っちゃーダメ、ダメ。

忙しいときはついつい英語で言いたくなりますが、そこはぐっと堪えて日本語でちゃんと説明しましょう。

補習校に入れる

日本の小学1年生の歳になったら補習校をご検討下さい。やっぱり学校できっちり、みっちり読み書きを習うって緊張感が違う上に土曜日の半日だけですが、そこは日本のような環境です。生徒がお互いの日本語を聞いて、「あー、こんな言い方もあるんだなー」ってことが分かるし、日本語のアウトプットの場にもなります。現地校に通っていると日本語を使う場所が本当に限られてくるので、学校は本当にありがたいです。

バイリンガールのChikaさんも補習校の話をこうされていました。

ただ、「補習校は行かせておけばいい」という考えで行かせると後々大変です。これは入学前のガイダンスでどれだけ家庭学習が必要かとコンコンと説明されますので、省略しますw とにかく親の多大なヘルプを要します。

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言語学習の王道「音読」を実践する

補習校に入ればイヤほどやらされますが、やっぱり音読が最強です。日本語で一番難しいとされる「て、に、を、は」(助詞)の使い方が音読をすることで鍛えられます。1日に5分でも10分でもいいから音読をさせましょう。

まだ字が読めないお子さんには、大人が絵本を読んであげて小さいうちから本を身近なものにしておくといいですね。

日本語で習い事をする

日本人が多いエリアに住んでないと難しいかもしれないですが、日本語をアウトプットができる場面を増やしてやることは有効です。そこで日本語で話すお友達ができるとさらにGood!

日本に住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんとSkypeで話す

日本語力のキープのためにSkypeをしているわけではありませんが、子供たちも楽しそうだし、親孝行にもなって一石三鳥!!また同じ年代の子供同士お話させるのもいいですね。たまに「英語教えて~」なんて言われて、英会話レッスンみたいなことになっていますが、日本語で説明したりする機会にもなっています。

カードや手紙を書かせる

ひらがなが書けるようになったら、カードや手紙にも挑戦させてみるといいです。子供によって書きたがる子、そうでない子といますが、返事が返ってくるとすごく喜ぶので、定期的に日本語で何か書かせる習慣をつけるといいかもしれません。

日本語のテレビを観せる

テレビが嫌いな人もいますが、これは結構効果的。食いつきがすごい上に、アニメキャラの台詞をコピーして使ってたりするからびっくりです。ただ影響力が大きいので、多少の悪い言葉も覚えます。その辺は親の微調整が必要。「ジャイアンはあんな風に言ってたけど、○○(子供の名前)は言っちゃダメだよ~」とか。見せるタイトルもよく考えて選びましょう。その点ではNHKの番組はよくできていてお薦め。

まとめ

補習校に行かせるようになると山のような宿題を毎週出されるので、現地校と並行して行くお子さんたちには大きな負担になります。補習校も学年が上がるにつれて難しくなっていくので、日本語の勉強を嫌がるようになる子供さんたちも多いです。「どうして子供に日本語を勉強させたいのか?」あなた自身がきちんと子供さんに説明し、子供さんに目的意識を持ってもらうことが重要になってきます。

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